卒業

 

早春の頃になると、今になっても卒業を意識する。

特に思うのが、やはり学生時代の卒業。

子供の頃は、大人になったら何になろうか?と夢が膨らんでいたから、真剣にお別れを悲しいとも思わなかった。

いろんな卒業がある。

でも一番心に残っているのは、高校の卒業式だ。

式が終わって、先生が扉を開けると雪が降っていて一面真っ白になっていた。

誰も泣いている友達はいなかったのに、私は涙がこみ上げてきて止まらなくなった。

でも、本当のさよならなんて、ないのではないだろうか。いつかきっと、人生の中では、まっとうされないかもしれないけれど 必ずまた会える、と私は信じている。

人生と同じように、音楽も時間の芸術だ。始まりと終わりがある。始まる前の緊張と期待感、聴いている間は夢の中にでもいる様だ。終わったとき、会場を立ち去る時、必ず舞台を振り返る。

時を経て大人になると、想い出が、宝物だと気付き、かけがえのない日々への感謝が生まれる。悲しい時、つらいとき、立ち止まって振り返ると、想い出がそこにあり、心を癒してくれる。

私は音楽、ピアノをしているので人生が音楽と重なって、想い出も曲と共によみがえる。音楽をやめようかと悩んだ時、シューベルトの楽興の時 と出会って今日までピアノを続けている。また心悩んだときはショパンの24のプレリュードを毎日聴いていた。

音楽は人生を豊かにしてくれ、日々の生活に寄り添ってくれる。言葉で伝えられない言葉を音楽なら伝えられる。

音楽する喜びを、共にヨーデルで分かちあえたら と思う。

 

                                                                                                                            

コメント: 2
  • #2

    masaki (水曜日, 01 2月 2017 16:35)

    別れの美学、音楽の美学
    感動することで人は成長する。

  • #1

    さとみ (水曜日, 01 2月 2017 15:23)

    別れと出会いが交差していく人生が切なく感じます。   そんな日々を音楽が支えてくれるんですね。